青年会OBのお寺さんで毎年行われている「羅漢講式」という法要に今年もご随喜させていただきました。
これは「羅漢講式」のなかの「如来唄(にょらいばい)」というところの所謂楽譜。
しっかり練習しないと何のことかさっぱりわかりません。
羅漢講式
先日、青年会OBのお寺で恒例となっている羅漢講式と人形供養が厳修されました。
私も今まで何回か随喜(参加)させてもらってますが、今回の随喜(参加)はかれこれ4、5年ぶりです。散華の配役に就かせて頂きました。他ではなかなか出会えない講式ですので、毎回「ナラシ」という練習をしているのですが、あいにく都合が付かず、ぶっつけ本番という事になってしまいました。幸い随分前に梵音という役をしたことがあって勝手は分かってましたので、気軽に当日を迎えました。
当日は残念ながら雨でしたが、落ち着いたアットホームな雰囲気の中、羅漢講式は進行していきました。
仏の四つの知恵を讃える「四智讃」、代表的な羅漢さんをお呼びして供養を受けて下さるようにお願いする「勧請文」、羅漢さんの徳を讃え供養と共にお祝いの言葉を申し上げる「祭文」、そして一番印象に残る「妙」の「め」に上下の節をつける声明を唱え、供養を受けて下さる喜びを表す「如来唄」と進み、いよいよ「散華・梵音・錫杖」の役が廻ってきました。これは羅漢様だけでなく、お釈迦様をはじめとする多くの仏様、菩薩様、経典、仏法僧の三宝など、仏教すべてに供養の誠を捧げるもので牧歌的な感じのする声明です。散華の役はこの雰囲気もあってかあまり緊張することなくこなすことが出来ました。
久しぶりに羅漢講式に触れさせてもらって、今までとは違う気持ちを感じることが出来ました。今までは長くて足が痛くて変わった講式というイメージしかありませんでしたが、今回は仏教の聖者である羅漢さんの供養と仏教に関わり相伝してきた名を知ることもない僧侶の方々に供養する本当に有り難い講式なんだなぁと私の中に浸透してきました。何度かこの講式に携わらせて頂いた功徳を授けて下さったんだなぁと思いました。
そして、次に人形供養が行われました。これは私にとって初めての法要でした。お経をお唱えして人形と使い古された扇子のお精念を抜くという順に執り行われました。物との別れは壊れたから捨てるというお別れの仕方が多いですが、こうやって法要を通じてこの人形との今までを思い出しながらお別れをする。これもまたいいものだなぁと思いました。ご列席の檀信徒の中で涙されている方もいらっしゃいました。
羅漢講式と人形供養、共に良い体験をさせて頂きました。
京都曹洞宗青年会 会員 S・H