4月11日から12日にかけて宮城県亘理郡亘理町の避難所へ
会員8名とOB2名の構成で夕食の炊出しボランティアにお伺いしました。
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避難所夕食炊出し 1日目
(亘理高等学校 4月11日)
亘理高等学校(亘理高校)に避難されている方々の
人数は約580人とのことでした。
京都曹青は夕食の炊出しを担当し、
避難所の食事で不足しがちな野菜をなるべく補えるように
献立を八宝菜、コンソメスープ、野菜サラダにしました。
以下、出発から亘理高校にて行った夕食炊出しまでの様子です。
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4月10日の夕方、トラックに支援物資と
炊出しに必要な調理器具や食材等を積み込み出発。
今回の炊出しボランティアと支援物資の直接搬入は
ご同行くださった京都曹青OB老師による
トラックの出動が無ければ実現できませんでした。
会員一同御礼申し上げます。
4月11日の午前中、福島県に入り
途中『
全国曹洞宗青年会』(全曹青)会長のお寺に寄り
打合せと準備をさせていただきました。
全曹青の災害復興支援現地本部が設営されています。
被災地の情報や支援物資が集積され
全国の曹青の支援活動の拠点になっています。
お寺で調理器具の下準備をさせていただきました。
現場で使う水もこちらで調達させていただきました。
亘理高校に到着。
早速炊出しの準備にかかります。
調理場は野外に設営されていました。
大量の食材の下準備が必要でしたが、
避難所の女性の方々や
現地のボランティアスタッフの方々(緑のゼッケンをつけた方々)の協力もあり、
順調に調理が進み大変助かりました。
亘理高校体育館の中の様子。
亘理高校の避難所では全体で約580人を収容し、
体育館にはそのうちの約440人、
校内の他の施設に約140人の方々が避難されているとのことでした。
当日調理した八宝菜。

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これほどの大規模な災害に被災した地域にお伺いするのは
ほとんどの者が初めてであり、情報も決して多くはない中
被災地の状況に対して大きな不安がありました。
しかし被災地の皆様に温かく迎え入れていただき
皆様が復興へ前向きに活動されている姿に敬服しました。
当日は震災発生から1か月が経った日であり、
地震発生時刻に黙祷を捧げた後にも
夕方には大きな余震があり、
私達自身、地震の脅威を実感させられました。
実際に炊出しを行ってみた反省としては、
避難所における給仕に当たっては
予め食事の担当の方にその避難所ではどのような給仕が行われているかを
確認しておくことは勿論ですが、避難所から仕事へ通い、
避難所全体の夕食時間が終わった後に戻ってこられる方々も含めた
避難所の一人一人に確実に給仕出来るような
工夫や準備が必要だったと感じました。
また当日の亘理高校は断水しているとのことで
調理や器具の洗浄に使う250リットルの水を用意して行きましたが
現場で出来るのは粗洗い程度であり、
連日炊出しをする場合は仕上げ洗いをさせていただける
宿泊施設等を確保しておく必要がありました。
京都曹青は今回『
仙台 秋保温泉 ホテルニュー水戸屋』様の
厨房洗い場をお借りしました。
ご協力くださったホテルニュー水戸屋様に御礼申し上げます。
『
東日本大震災支援活動 (3)』に続きます。